2011年御翼11月号その1

主にお委ねして導かれた結婚―C姉

  

 シューラ―牧師は、礼拝でのすべてのメッセージが、聴衆の積極的感情を刺激するものでなければならないという。積極的感情とは、愛、喜び、平和、親切、柔和、善、信仰、希望、ユーモア、熱望、信頼、尊敬、自信、熱心、大志、勇気、楽観主義などである(ガラテヤ5:22参照)。否定的感情―恐れ、疑い、怒り、偏見、悲しみ、失望、自己嫌悪、厭世(えんせい)主義(世の中をいやなものと思うこと)―をはたらかせてはならない。それを毎週毎週、毎年毎年続ければ、会衆の人格は明るく変わり、教会に行くのが楽しみになる。(ロバート・シューラー著『あなたの教会は必ず成長する』より)
 人が愛、喜び、希望という感情で満たされるのは、愛なる神との関係がキリストによって修復されたときだけである。以下はこの信仰により、祝福された教会員の証しである。

証し―C姉

 先月9月23日に佐藤 順先生の司式のもと、母校である東京女子大学のチャペルで、Mさんとの結婚式を挙げました。約1年前、派遣切りに遭った後、正社員への道が開かれたことを礼拝で証しさせていただきました。その時はMさんと出会ってもおらず、お付き合いをしている人さえいなかったので、1年後自分が結婚の証しをするとは自分の思いを遥かに超えた神様からのお恵みです。
 3年半前の29歳の時、教会へ行くことを第一にしようと決めて再び東京に出て来てからは、クリスチャンの男性か、信仰を理解してくれて一緒に教会へ通える男性と出会って結婚したいと強く願うようになりました。出会いを求めて結婚相談所に登録をしましたが、どの付き合いもお酒が大好きな人だったり、煙草を吸う人、宗教の話をすると嫌われるかなと私自身が心配になって教会に通っていることすら言い出せなかったり、話すことができても無関心か無視で終わってしまうなど先に進展することがありませんでした。30歳までには仲の良かった周りの友達はどんどん結婚していき、一人で寂しいなと思う気持ちは日に日に大きくなっていきました。私がクリスチャンではなく、お酒も飲む女性だったらもっと楽に結婚できるんじゃないか、こんなにこだわっていていいのだろうかと本気で考えました。
 私は『求めなさい。そうすれば、与えられる。』(マタイ7:7)の御言葉が好きで、‘求めれば与えられるのだと’励みにしていましたが、神様が私の祈り通りに応えてくださることを期待していつもこの御言葉を読んでいました。しかし、この御言葉の前後には『何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすればこれらのものはみな加えて与えられる』(マタイ6:33)『あなたがたの天の父は、求める者に良い物をくださるにちがいない』(マタイ7:11)とあり、神の国を求める時にすべてが与えられること、自分が良いと思うものではなく、神の目から見て良いと思うものを神は与えてくださるということを知りました。そして、神の御心に近づかせていただくことが本当の祈りだということも学びました。自己中心的な祈りは少しずつ変えられていき、自分の思いを超えて最善へと導いてくださる神様を信頼することができるようになりました。今までできなかった10分の1献金もできるようになりました。また、教会学校の奉仕をさせていただいたり、水曜日の祈祷会に出席したりと信仰生活はどんどん楽しくなっていきました。昨年の夏、派遣切りに遭いましたが、「主は愛する者を鍛え、子として受け入れる者を皆、鞭打たれる」(ヘブライ12章)の御言葉に励まされ、1ヶ月後、希望していた会計事務所に正社員で就職が決まりました。この問題を通して、神様は私を成長させてくださり、より信仰を強めてくださいました。再就職して数ケ月経ち、仕事にも慣れてきた頃、結婚相談所からの紹介を通して出会ったのがMさんでした。初めて会った時、優しくて温厚な方だなぁと感じました。3回目のデートで井の頭公園のボートに乗っていた時、「私はクリスチャンなんだよ」と言いました。もし拒絶されたら付き合っていくのは無理だろうなと覚悟を決めて口にしたのですが、Mさんは「それは素敵だね!」と言ってくれ、話にも興味を持ってくれました。今までそんな男性は一人もいなかったので、私はびっくりしてしまいました。その後も、礼拝での話や教会学校でのことを楽しく話すことができ、結婚へと導かれました。今こうして毎週二人で教会に通える恵みに感謝しています。今度のクリスマスにMさんは洗礼を受ける決心をしてくれました。これはMさんへの神様の愛、順先生有希子先生、教会の皆様のおかげだと思っています。
 当初、結婚式は11月19日を予定しておりましたが、Mさんの都内での転勤が7月にあることが急に決まり、入籍・結婚式を早めました。10月4日から耐震工事でチャペルが使用できなくなると後で知らされ、ここにも神様の配慮を感じ感謝しました。結婚したい、という私の願いはなかなか叶えられませんでしたが、その間に神様は試練を通して私の信仰を成長させてくださり、教会での交わりなど楽しい時間を与えてくださいました。そして一番良い時に、一番良い方と出会わせてくださいました。『何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのものはみな加えて与えられる』(マタイ6:33)。この御言葉を大事に、神様を第一とした家庭を二人で築いていきたいと思います。

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